医療費の削減は現代の大きな課題の一つであり、国庫の負担をいかにして減らすかを考えて国レベルからの取り組みがなされてきている。
高度医療が確立されてきたことにより、治療や診断にかかる費用が高騰しているのも原因である。
しかし、それと同様に問題になっているのが病院に通わなければならない人が着実に増えていることであり、生活習慣病患者が増えているのは切実な問題だろう。
高血圧や糖尿病のように多くの成人が罹患してしまい、継続的な治療が必要になる患者が増えている。
その予防や改善のために生活指導から始めるのが一般的な治療方針であり、その指導の担い手として医師以上に活躍しているのが看護師である。
現場では看護師に生活指導を任せているのが通常であり、看護師は生活習慣病に関する十分な知識を持った上で患者の立場を考えながら指導にあたっていることが多い。
しかし、初期には自覚症状を伴わないのが生活習慣病の大半に該当する特徴である。
自覚症状がないから特に気にかけずに何もしないという患者は後を絶たず、途方にくれてしまう看護師もいるのは確かであり、そのような患者に対して適切な生活指導を行うための方法論の確立が望まれている。
だんだんと生活習慣病に対する理解が浸透してきているのが現状であり、この流れが強まっていくことが切実に期待されているのが生活習慣病指導を行う現場の実情である。
生活指導の方法の確立と同様に生活習慣病を周知させることは現代医療の課題となっている。